マグカップへ半分ほど注がれた温かなミルク。そこへカルーアの原液を並々に追加する。マドラーなんて洒落たものはないので、は近くにあったスプーンで液体を混ぜると、底から茶色が湧き上がり、あっという間に白色はかき消されていった。はそれに口づけて、うふふと笑った。口角がだらしなく上がり、頬はピンク色に染まる。「冬に暖かいカルーアミルクはおいしいねえ」間延びした声でうっとりと呟いた。そして猫のようにちびちび舐めながら飲む。普段通り一気に飲み干さないのは熱いからなのかな、とシャルナークはを眺めながら考える。「俺にも一口頂戴。」これまた、その辺りにあったグラスを拾い上げ、シャルナークはへ傾ける。透明なガラスのグラスは暖かいカルーアには不似合だ。「えーえーーー!」「がいけないんだよ。あんまりにも美味しそうに飲むから。」「えーー、うーん、・・・・少しですよ、」渋々、は持っていたマグカップをグラスへ傾ける。薄茶色の液体がグラスに注がれた。シャルナークの指先へ温かな温度が伝わる。「意外と熱いね。」グラスを握りしめながら、しげしげと呟く。の大容量のマグカップの中身は見えないが、たぷたぷと充実とした音がするのでまだまだ入っていそうだ。「そうかな。」「は取っ手があるから、そんなに感じないのかもしれないけど。」あ、美味しい、とシャルナークも呟く。取っ手かあ、とは首を傾げた後、グラスを持つシャルナークの手に自分の手を重ねる。「そんなに、変わらないよ。」そして再び、マグカップに口づける。「は少し鈍いよね。」シャルナークは困ったように笑いながら、の手からマグカップを取り上げた。「あーー!!」抗議の声を上げたをゆっくり押し倒す。愚鈍な体はあっけなくソファに沈み、埃が舞った。皮のソファはところどころ剥げていて、中の綿が一部飛び出ている。「後で飲もうか。」「冷めちゃうよ、」「電子レンジで温めてあげるから、」今は俺を暖めて、なんて、くさいか。カルーアよりも甘いキスでをとろとろにしていく。さらに赤く染まっていく頬にシャルナークは優越感を覚えた。さらに蕩けさせようと、次は耳朶を噛んでしまおうか。にやにや笑いながら、シャルナークはの耳を食む。「んっ、や、あ、」はびくびくと体を震わせる。耐え切れないとばかりに足と腕がシャルナークの体に絡みついた。「可愛いね。」ふぅっと、耳に息をかけると、の体がより一層跳ねた。「みみ、ずるい、」気持ち良くなっちゃう、とは唇を尖らせる。あーほんと、可愛いしいやらしい。はこういうことに抵抗がないし、なんと言っても楽しんでいるところがいい。シャルナークはうんうん、と強く頷くと、ねずみ色のトレーナーをめくった。想像した通りのぴかぴかで、綺麗な真っ白のお腹が露わになる。「はグラビア体型だね。」シャルナークは愛おしそうに剥き出しになった腹部を撫でる。「マチは筋肉が付きすぎだし、パクは痩せすぎだし、シズクはいい線行ってるけど。」お臍の辺りをうろついていた指を脇腹へ移動させる。そのままやわやわと揉めば、はくすぐったそうな声を上げた。「ぐらびあたいけい?」子供のような声だ。には場に合わない、アンビバレントな幼さがある。「そう。肉付きが良くていやらしい体ってことだよ。」「太ってる、ってこと?」「違う。官能的って、意味わかる?」「かんのうてき」何も分かって無さそうなの瞳を見つめる。「俗的に言えば、エロいってことかなあ。」「?、マチちゃんもパクも、シズクさんたちもエロくない?わたし、むらむら、するよ、」「エロいけど、・・・うーん、には少し難しいかもね。」むらむらしてるのか、シャルナークは苦笑いすると、のおでこに唇を落とす。「こういうことしたくなるのはだけだから。3人は違うよ。」まだまだ頭にクエスチョンマークをつけているのトレーナをさらにたくし上げる。レースで縁取られた白色の下着が露わになった。アルコールと興奮で染まった肌によく映えている。これは誰のチョイスだろうか、趣味が良い。団員の顔が頭に浮かぶ。フィンクスかな。意外と乙女チックなところもあるし。余計なことを考えながら、シャルナークは下着の隙間から手を差し込む。アルコールのせいか、いつもより熱い。「しゃ、る」物欲しそうに、が吐息を漏らす。わくわくして唇を重ねると、シャルナークに残る酒の余韻を根こそぎとるように舌が入れられた。


シュガーレス
160210
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